緊急報告!
 
ワラジ狛犬の正体とは?

       報告と写真提供 仲芳人  
     レポ−ト 三遊亭 円 丈 

  大阪には、なんとワラジを「履いた狛犬」がいると言う。
ゲッ、と言う報告を石仏研究家で落語ファンの仲芳人氏から教えて頂いた。
ホント〜〜。マジ?
  そこでよし私がこの目で確かめてやろうと思いつつ機会がないまま時間が過ぎてた。する
とその仲氏からある日、ワラジ狛犬正体報告が届いた。その正体とは?

伝説のワラジ狛犬とは?

 ついにそのワラジ狛犬の正体が明らかにされる時が来た。
なんとその狛犬は、ロンドンブ−ツを履いていた。
なんてことはないよね。

その場所と狛犬は?  
   
報告者 仲 芳 人 (写真も提供)
 【磐船神社】  大阪府南河内郡河内町平石
(浪花タイプ) 天保六年(1835年)建立  泉砂岩製
(奈良県の大阪府の県境。葛城山脈尾根の山頂付近)


ホントにワラジを履いていたのか?

私のところに届いた報告書には、つぎのような書かれていた。

「もう一度見直したら。
正解は飛走毛のようです。
 「奈良県近世の狛犬」第6位の寛政12年に同じような飛走毛があります。
西横堀系(江戸期、大阪の石物の製作地)の狛犬には飛走毛が多いようです。
これが、装飾過多になるとワラジのように見えるこれが結論です」

その狛犬がこれだ!!

ホラ、足にワラジを!
ねっ?でも鼻緒しか見えないぞ!
なんだ?鼻緒が途中までしかないぞ?コレが。ワラジ?んな訳はないか?

 そして結論!
 俗に言うネッシ-とか、クッシ-なんて湖のモンスタ−も結局、こう言うことかもしれない。いやあ、仲さん、勉強になりました。そうそう変わった狛犬っていないもんですなあ。

仲芳人ってどんな人??

 年齢出身不明
 石仏研究家にして歴史研究家。しかも大変な落語マニアでしかも円丈の師、あの「昭和の名人」と言われた円生の大ファン。でそれ以外のことは一切不明!
 なにしろ、
鶴見の石工飯島吉六が良い!」と言っていたら浪花の名工丹波佐吉をしらんのかいな?ほんまにもう!とお手紙を頂き、それからのお付き合いだからして。
 だから年も何歳なのか、仲芳人が本名なのかどうかも一切不明!

 

てなことで今回の緊急報告はコレにておしまい、一件落着!

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