Xaaa5399.gif (1033 バイト)  第二回石仏の種類  Xaaa5399.gif (1033 バイト)

今回で合計20タイプの石仏を紹介したことになる。
これだけ知ってばもうドコへ出ても大威張り!
今日から君も専門家。

  文殊菩薩(もんじゅぼさつ) 普賢菩薩とともに釈迦如来の脇侍(きょうじ)として釈迦三尊を構成する。 像容は、通常、獅子に乗り、右手に智剣、左手に経巻などを持っているが、 一定していない。  【文殊寺】浦和市三室。  【延命寺墓地】板橋区志村 にもあります。


見分け方ワンポイント

 獅子に乗ってるのが、文殊菩薩!!これだけ覚えておこう!

文殊菩薩

monju.jpg (59792 バイト)

天明元年(1781)
大円寺目黒区下目黒

クリックすると大きくなるよ


不動明王

fudou.jpg (30217 バイト)

年代不明
正法院 豊島区西巣鴨 


画像をクリックすると大きな画像が出るよ

  不動明王(ふどうみょうおう)
   
  明王の特徴は、右手に悪魔を断ち切る剣を握り、左手に人を引き寄せたり、あるいは悪魔をしばるための羂索(けんさく)を持ち、光背が火炎になっているのが普通である。
  かっての山岳修行者は、この仏を感得しようと山岳に分け入り、滝に打たれて修行したことから、水との関わりを持ち、滝に不動明王の石仏が、祀られるようになった。
 石仏としては、数が多く、立像、坐像もある。

 【高幡不動】日野市高幡。
 【東光寺】船橋市宮本  にもあります。

見分け方ワンポイント
 火炎を背負ってりゃあお不動さん。

 

  愛染明王(あいぜんみょうおう)
   
  愛染とは人間の持ってる愛欲をむさぼる心や、執着し染まってしまう心を、悟りの境地に高めることを言い、愛染明王は、これを象徴する仏である。愛染を「藍染」として、藍を染める仏となり、江戸時代後半には染物業者に熱心に信仰された。

  像容は獅子の冠に腕は六本で、各手に鈴、杵、弓矢。蓮華を持ち、宝瓶で支えた蓮華座に坐っている。都内ではあまり見当たらないが、取手市にはかなりの数が確認できる。

  【愛宕神社】取手市新町。
  【渡辺家(個人宅)】埼玉県東松山市高坂  にもあります。

見分け方ワンポイント
 これを一目で見分けるなんて10年早い!難しい。各自良く研究するように。

愛染明王

aizen.jpg (43260 バイト)

宝永7年(1710)


  金蓮院 葛飾区東金町 


画像をクリックすると大きな画像が出るよ

 

仁  王

niou.jpg (37766 バイト)

宝永2年(1705)
亮朝院 新宿区西早稲田

 
画像をクリックすると大きな画像が出るよ

  仁 王(におう)
  
  寺院の山門に、怒りの形相すごく金剛杵(こんごうしょ)を振りかざし、仏法を守るべく仁王立ちになっている。
  皆さんが良く見掛ける仁王は、大半が木彫りか、ズロンズで石造のものは、数が多いとは言えない。


  【鬼子母神】豊島区雑司が谷。
  【光福院】三郷市早稲田   にあります。

見分け方ワンポイント
 仁王さんは、立って上半身が裸!もう簡単。

 

 役行者(えんのぎょうじゃ)
    
 高下駄を履き、杖をついた髭の老人の石造があったら、それが役行者(役小角.えんのおずぬ)である。時には二匹の鬼を従えていることもある。

 【乗蓮寺】板橋区赤塚
  越生町大平山山腹  にあります。

見分け方ワンポイント
 腰掛けた杖のじいさんを見たらそれが役行者。ただし動いたら。普通の人間のおじいさん。

役行者

enno.jpg (39820 バイト)

大正時代
持宝院 田無市向台町

画像をクリックすると大きな画像が出るよ


大黒天

daikok.jpg (33640 バイト)

年代不明
観音寺.新宿区西早稲田

画像をクリックすると大きな画像が出るよ

 大黒天(だいこくてん)
    
  大黒天は、インドではシバ神の侍者として破壊の神。中国では、寺の厨坊の柱(大黒柱)に祀られ、糧食の守護神となり、福神に転換されて日本に伝えられた。像容は、皆さんもご承知のように烏帽子(えぼし)をかぶり、右手に小鎚を持ち、左手で肩に福袋を握りしめ、米俵を踏んで微笑んでいる。 

 【神田明神】(日本一大きい).千代田区外神田善性寺.(ここの大黒天は、小鎚を背負い、大判を何枚も前に抱えている)荒川区東日暮里   にあります。

見分け方ワンポイント
 これは、見た通り。

 

  弁財天(べんざいてん)
   
 仏教では、古代インドの女神弁財天を川の化身としている。日本でも江ノ島弁才天、琵琶湖の竹生島、そして広島県厳島と、いずれも水にかかわる所に祀られている。
 像容は通常、琵琶を持つ腕二本の坐像が多いが、腕八本のもあり、持物も弓、矢、斧、鍵、宝珠、輪宝など多彩である。


 【南蔵院】豊島区高田。
 【蟠龍寺】目黒区下目黒(岩屋弁天)  にもあります。

見分け方ワンポイント
 フジカラ−のCMに出てくるお姉さんが弁財天!わかるね。

弁 財 天

benten.jpg (33073 バイト)

江戸時代
最勝寺 新宿区上落合


画像をクリックすると大きな画像が出るよ


雷 神

raijin.jpg (47124 バイト)

宝永元年(1704)
蓮花院 高崎市下小島町

画像をクリックすると大きな画像が出るよ


  雷 神(らいじん)
  
 昔の人は、雷は「神鳴り」で、落雷を神の怒り、雷光を稲妻と言い、雷のもたらす雨は稲の成育に欠かせないものとしていた。像容は、小太鼓を連ねた輪を円光背状に背負った鬼神が、雲に乗っている。石仏としては、数が少なくなかなか見ることが出来ない。

 【源法寺】 江戸川区東小松川。
 【雷電神社】宇都宮市石那田  にもあります。

見分け方ワンポイント
 コレは分かるね。しかし石像で雷神は珍品。これに出会ったらニンマリしよう。


  田の神(たのかみ)
  
 田の神は、文字どうり田を守り、豊作をもたらす神である。分布は、九州南部に集中し、他はわずかに各地に点在しているのみである。像容は、しゃもじ、飯椀を持つ者、鎌や鍬など持つものなど、様々である。

 【東光寺】目黒区八雲。
 【安養院】品川区西五反田   にもあります。

見分け方ワンポイント
 珍しい!関東では殆ど見かけない。これを見て良く勉強しよう。

田の神

tanokm.jpg (31223 バイト)

年代不明
真覚寺 八王子市散田町 


年代不明
真覚寺 八王子市散田町 
画像をクリックすると大きな画像が出るよ


奪衣婆

datue.jpg (47286 バイト)

年代不明

目黒不動 目黒区下目黒

画像をクリックすると大きな画像が出るよ

  奪衣婆(だつえば)
    
 冥土(めいど)に行く途中にあると言う三途(さんず)の川岸、
そこの衣領樹の下にいて、亡者の衣類を剥ぎ取って樹上の懸衣翁
(けんねおう)に渡すと言われる老女の鬼。
 剥ぎ取った衣類を木の枝にかけて、枝のしなりぐあいでその人の
罪の軽重を
計ると言われている。

【長傳寺】港区元麻布。
【乗蓮寺】板橋区赤塚にもあります。

見分け方ワンポイント
  タレパイの立膝!直ぐわかる。

 
 
◎狛研TOPに戻る